高齢出産、里帰りなし。不安いっぱいの出産と子育てについて。事前に準備したことなど。
以前、「30代後半、子供なし。高齢出産についての個人的な悩み」を書きました。
結論「出産する」と決断して、本当に幸福なことに妊娠して出産しました。
どう決断したのか。
一般化できない話ですが、同じような境遇にいる方や出産に対して不安を抱えている方へ。
誰かの何かの参考になれば幸いです。
私の妊娠~出産、そして育児の環境について
私の妊娠~出産、そして育児の環境は、
・色々な意味で、両親の支援が全く得られない ・上記の理由から、産前産後の里帰り出産が出来ない ・パートナーと2人きりでの育児をしなければならない ・パートナーは、仕事が多忙のためあまり家にいない。そのため、ワンパワーで育てなければならない ・高齢出産(35歳以上の出産を意味する)である |
といった感じです。
…余談ですが、妊娠中から現在に至るまで、行く先々で「両親はどちらにお住まいですか?」と聞かれ、都内だと答えると「お母さんにヘルプ頼みやすくていいですね~」と言われます。
両親に頼りたくても頼れない人も世の中にはいるんですよ笑(ここに。)
恵まれた家族の中で育った方なのだなぁ、と羨ましくなると同時に「子供を育てるのは私たちなのだから、両親は関係ないでしょ」と内心ムカっとすることもあります笑。
周りの友人は、経済的にも物理的にもとても恵まれた環境で育っている人が多く、こういった悩みを打ち明けるのには抵抗がありました。
「どうしよう…」
出産をすることに対し(そもそも、妊娠できるのかすら分からないけれど)ずるずる悩み続け、年月が過ぎました。
そして、私の体力的に出産できる限界ギリギリまで踏ん切りがつかない、といった状況でした。
妊娠から出産、育児に対しての悩み
上記の通りの環境のため、付随して起こる悩みが多々ありました。
以下の通りです。
・出産後、育児と家事を両立できるのか? 「もし産後、肥立が悪く赤ちゃんのお世話をできなかったらどうしよう…」という不安 ・出産後の自分の身体の変化への不安 「体が動かなかったらどうしよう…」という未知への不安 ・妊娠中、パートナーがいない時に体調の変化(破水など)があったらどうするか 「一人でタクシーや救急車を呼べるのか…、そもそも冷静に行動できるのか」という不安 ・仕事に復帰はできるのか? 「育児でそれどころじゃないかも…」という将来への焦り ・子供がきちんと育てられるかどうか(=親としての責任を果たせるか) 「もし、産後うつになったらどうしよう…」という漠然とした不安 |
でした。
悩みに対しての解決策
上記の悩みをどう解決していったか、パートナーと長い時間話し合いながら解決策を考えていきました。
以下、記載します。
産後の家事や育児についての不安
出産後、育児と家事を両立できるのか? 「もし産後、肥立が悪く赤ちゃんのお世話をできなかったらどうしよう…」という不安 |
解決策その1
最初に、パートナーと妊娠前から妊娠~出産~育児について、私たちを取り巻く環境について話し合いました。
私たちの環境について、再度記します。
・色々な意味で、両親の支援が全く得られない ・上記の理由から、産前産後の里帰り出産が出来ない ・パートナーと2人きりでの育児をしなければならない ・パートナーは、仕事が多忙のためあまり家にいない。そのため、ワンパワーで育てなければならない ・高齢出産(35歳以上の出産を意味する)である |
そのために何をする必要があるのか、徹底的に話し合いました。
結論として、
・外部に委託できることは、お願いしよう ・そのために、必要な費用を前もって貯めておこう ・家事や育児を私だけでなくパートナーも主体性を持ってやっていこう |
というパートナーとの認識のすり合わせをすることができました。
子育ては、産んだ両親が行うのは当たり前のことです。
しかし、「パートナー以外誰にも頼れない環境」であると自覚させられるのは、精神的に辛いことでした。
(例えば、「パートナーにもしものことがあっていなくなってしまったら…」とか、どうしようもないことを考えてしまう。。不安が不安を呼ぶ現象笑)
そのため、「お金を出して解決できることは解決しよう!」と考え、
(妊娠出来てもできなくても、選択肢を広げるために)出産準備金を以前から貯めていました。
解決策その2
次に、妊娠中~出産後の食事の問題について。
お馴染みの宅食「ナッシュ」の活用をそのまま継続することを決めました。
宅食「ナッシュ」の記事はこちら▶︎
①その1
②その2
解決策その3
最後に、育児の不安解消について。
ポピンズシッターの活用を決めました。
ポピンズシッターとは、「全国保育サービス協会加盟」をしているベビーシッターサービスを提供する会社です。現在はスマートシッターに改名されています。
保育や子育て経験豊富な経験者のみをシッターさんとして雇用しているため、我が子を安心して預けることができます。
料金体系は、経験年数や保有資格(看護師や助産師、保育士など)によって、1時間あたりの保育料が異なります。
私は、この道10年の看護師で助産師の資格を保有している経験豊富な方にお願いしました。
保育料は、1時間あたり2750円(当時)。
そこに、往復の交通費が加わります。
利用してみて、お願いしてよかった!と思っています。
出産1ヶ月間は、子供が泣き続け身も心もボロボロでした。
「どうしよう…」と不安にくれる中、プロのベビーシッターさんが傍にいてくれてどんなに心強かったか。
今一度、担当してくれたシッターさんに感謝申し上げます。
産後の身体の変化への不安
出産後、私の体力がどの程度回復しているのか? 「体が動かなかったらどうしよう…」という未知への不安 |
産後ケア入院を検討しました。
自費になりますが、産後退院してから約2週間あまり滞在しました。
・産後のヘルプがなく、自分で産後直後から家事や育児をしなければならない ・授乳や育児の専門的な相談ができる相手がいない ・家でのサポートが不足している |
といった方には、ぴったりのサービスだと思います。
ただ、高いです。。。
妊娠前から出産費用を貯めておこうと考えた要因でもありました。
住んでいる地域によっては、助成金が出たりすることがありますので区役所などに相談に行ってみてもいいかもしれません。
「冷静に対応できるか…」妊娠中の体調の変化への不安
妊娠中、パートナーがいない時に体調の変化(破水など)あったらどうするか? 冷静に一人でも対応できるか? |
解決策その1
最初に、病院選びからはじめました。
最も重要視したのが、母子ともに「何があっても絶対になんとかしてくれる!」と確信できる病院を選ぶ(これはあくまで自己判断です。人によって、安心できると思う病院選びの基準は違うと思いますので)ことでした。
そのためだったら、お金がいくらかかってもいいと思っていました。
出産は命に関わることです。
何より、子供が無事に生まれてくるように。
命より大切なものはありません。
妊娠中、「無事に出産できるかな…」と不安になっても「この病院で出産するんだから大丈夫!」と思えるようになりました。
解決策その2
次に、「パートナーが職場から帰宅するのに、最短でどのくらいの所要時間がかるか」実際にシミュレーションをしました。
結果、職場から自宅までタクシーで20分ほど。
病院から陣痛が来た場合、一般的には初産の場合はすぐに分娩に移ることが少ないと聞いていました。
そのため「陣痛が来たかな?」という10分間隔になったら、迷わずパートナーの携帯に連絡をし帰ってきてもらうように事前に打ち合わせをしていました。
パートナーは、事前にすぐ帰宅できるよう職場へ報告をしていました。
解決策その3
平行して、陣痛タクシーを登録しました。
⭕️365日24時間対応。 ⭕️全ドライバーさんが、助産師の指導を受け妊婦さんの送迎の講習受講済。 ⭕️定期検診やちょっと診てもらいたいときにも利用できる。 |
携帯にも電話番号を入れておくことで、「何かあったら1人でも病院へ駆け込める」と心強かったです。
色々なタクシー会社が陣痛タクシーのサービスを提供していますが、個人的には一番、日本交通さんが利用しやすかったです。
日本交通陣痛タクシーH Pはこちら▶︎https://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/use/jintsu.html
解決策その4
最後に、妊娠9ヶ月に入ってすぐ入院セットを作って玄関におきました。
普通に考えれば、入院セットを準備するには「少し早い時期かな?」という気もします。
けれど、万が一のことを考えて「いざというときに何も考えなくてもいいように」準備しておくことで、「パートナーがいない時、何かあったらどうしよう…」という不安が和らぎました。
「仕事に復帰できるか?産後うつになったらどうしよう…」という不安
・仕事への復帰はできるのか? 「育児でそれどころじゃないかも…」という将来への焦り ・子供がきちんと育てられるかどうか(=親としての責任を果たせるか)? 「もし、産後うつになったらどうしよう…」という漠然とした不安 |
これは、上記の「ポピンズシッター」で熟練した専門知識を持つシッターさんに助けてもらおうと考えました。
シッターさんは、自分に合った条件で選ぶことができます。
そのため、産後ケアが得意である方への依頼をしました。
・慣れない子育てへの不安 ・ホルモンバランスの乱れからの情緒不安 ・産後の身体のメンテナンスの方法 |
など、納得行くまで相談できました。
夫とシッターさん、3人でスクラムを組むことによって、
・これだったら仕事に復帰しても大丈夫かも。 ・産後うつになったら、それはそれで相談していこう |
と、フッと気持ちが軽くなり、現在元気で育児をしています笑。
最後に
私をお腹の中に宿した時にどんな不安があったのだろう?
出産した時にどういう気持ちだったんだろう?
答えてくれる母親は、私にはいません。
不安。
焦り。
苛立ち。
次々に出産していく友達を横目に、自分の境遇を呪い、出産に対してナーバスになっていました。
そして、一歩踏み切れず悩みに悩みました。
そんなウジウジした私のところに来てくれた、我が子に本当に感謝しています。
実際に出産してみて、
「産めばなんとかなる!」
などと、これから産む方へ決して甘い言葉はかけられません。
人生最大の幸福を得ると同時に、命懸けの出産には過去に起こった事のない大変さがありました。
もし同じような境遇の方がいらっしゃいましたら。。。
このブログが、ほんの少しでも心が軽くなる材料になれば、こんなにも嬉しいことはありません。